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リキストリア王の死から十数年後。
近年多発している天変地異は、王の死に束の間の安堵を感じていた国民に新たな不安を植え付けるには充分だった。
リキストリア領内にあり、かつて騒動の舞台となった遺跡の町"トラウジト"が、大地震に見舞われ崩壊した。
町は見る影もなく瓦礫に覆われた。
この地で起きた変異を知る者は王の復活を疑い、「王の姿を見た」という者まで現れ始めたという。
共和国議会は、町の被害状況を把握すると共に、十数年の間閉ざされたままだった地下迷宮を再度調べるため、
調査団を派遣した。

調査団長には、唯一の家族である息子がいた。
その息子の元を、国から派遣された一人の使者が訪ねた。
使者は、調査団長が迷宮で殉職したことだけを告げた。
父の死を聞いた若者は使者に詰め寄り詳しいことを問い正したが、使者は何も答えず去って行った。

翌朝、若者は家を後にした。
その足は、トラウジトに向かっていた。
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